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ファンライド 2007年 6月号
文・写真/星野知大 取材協力/ジェイピースポーツグループ
 
  ベルギーNo.1バイクブランド“リドレー”本社訪問
トータル ライドクオリティーを追求ハードな欧州の道で磨かれた個性

1990年、自転車王国ベルギーで誕生した“リドレー”。当初、バイクショップのフレーム製作の請負からスタートし、1997年からオリジナルフレームを作成、さらに2005年からはベルギーの強豪プロチームであるダミタモン・ロット(現在のプレディクトール・ロット)にバイク供給を開始。着実に知名度が高まり、それにともなってベルギー本国だけでなく、日本をはじめヨーロッパ各国やアメリカでも人気も高くなっている注目のバイクブランドだ。
 いまレースバイクの世界では軽量化が加速度的に進んでいるが、あくまで「軽さ」というのは自転車の性格を決めるひとつの要素でしかない。リドレーバイクが求めるものは、重量の軽さだけではない、乗り味・振動吸収性・剛性感など全体のバランス――トータルなライドクオリティ(乗車性能)なのだという。

 創業者でもあるヨキム・アールツ社長は、こう語る。

「どんなに軽くても、(パヴェのような)過酷な条件を含めたさまざまな状況下で、安定感のないバイクでは高性能なバイクとはいえない。スタートしてからゴールするまで、ライダーのパフォーマンスを最大限、引き出し続けることのできるバイクをリドレーは追求しているんだ。
 これはツール・デ・フランドルを走るようなプロ選手にだけではなく、一般サイクリストにとっても重要なこと。ロードレースにしろ、ロングライドにしても、確実に走り切ることが、結果的に速さ・快適性へとつながっていくんだ」

 プロ選手と同じ過酷なコースで市民サイクリングも行い、そこに数万人が参加するほど自転車競技が盛んなベルギー。そんな自転車王国で生まれたリドレーだからこそ、数値データや見た目だけではでなく、本当に必要である“走りの質”を追求したバイクを生み出し続けるのであろう
 
  現役のサイクリストであるリドレーのヨキム・アールツ社長。こだわりのモノ作りには、自身の経験も多く活かされている
  塗装技術の高さもリドレーバイクの魅力のひとつ。本社工場では、ハイエンドモデルのカラーリングなどが行われている
 
リドレー社で見かけた、ベルギーの粋なツーキニストたち
 
  Danny Ryckeghemさん(右)は、リドレーのフラグシップモデル“ノア”を通勤用に使う。「レースからサイクリング、通勤まで、これ一台。いいバイクだよ」と話す。Peter Bervoetsさん(左)は横から見ながら「いいなぁ……」なんて、うらやましそう。自転車好きの愛車自慢は万国共通
  この後、友人とトレーニングに出かけるというJan Geudensさん。自分用にスペシャルにペィンティングしたリドレーバイクでホビーレースなどにも出場する。仕事終わりに、同僚と一緒に自転車を走らせに行くことも日常的だという。さすが自転車が国技のベルギー!
  ツール・デ・フランドル市民サイクリングにも一緒に参加したJan Vansteenbergenさん。背中バッグにはフラッシングライトが取り付けられ、安全性の確保も抜かりない。ベルギーでは自転車専用ゾーンが完備されている道が多いため、自転車で通勤するのは特別なことではない
 


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